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第六話~日常~
あれから、どうでも良い様な話をした。
どの高校を受験するのか…
勉強はどのくらいするのか…
「俺は真面目にコツコツとかは無理な人間なんだよ。だから受験三日前から凄い頑張った。」
如……奏摩はそう言って笑った。
「でも、ちゃんと受かったんだ。」
「おぅ!バッチリな!……………………ってのは冗談で、ギリギリだった。」
あ、ほら…また笑った。
私と…皆と話す時、奏摩はいつも笑顔だ。
私は…笑う事なんてしなくなった。
できなくなった。
入院してから、退屈な毎日だったから。
「いつから入院してるの?」
「俺は小さい頃から入退院を繰り返してたんだよ。手術が嫌だったからな。……でも今回は、手術する事にした。」
「…そうなんだ。」
私と同じ様なもんじゃん。
なのにどうしてあんなに楽しそうなの?
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