第七話~平穏~

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  …………笑ってやった?       「お前…今笑った?」     「…さぁ?」     「笑っただろ!しかも鼻で!!馬鹿にして!!!」     「…………ハァ…」     「今度は溜め息かよ!??」         毎日このテンションでどうして疲れないのかが謎だ…。     私なら一日で頭痛くなる。           「ちょっと煩いわよ?」       そう言って、入って来たのは朱希さんだった。       「ごめんなさい。奏摩が独りで馬鹿騒ぎしてるの。」       一人じゃなくて、敢えて独り。       「また奏摩君!!?」     「はっ…!?違うって!!つか“また”って酷くね!??」     「酷くない。それに奏摩…嘘吐いちゃだめなんだよ?」       なだめる様に言えば、奏摩は更に騒がしくなった。      
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