第二話~出会い~

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  「見付けたぞ!テメェ…何他の病室に入り込んでんだよ!?迷惑だろ!」       今度はお友達らしき人が、息を切らせながら入ってきた。   どうやら、声が外まで聞こえてしまったらしい。     と、言うか…私からすれば二人共迷惑なんですけど。       「見付かったし……」        如月奏摩という人物は、明らかに落ち込んだ様子で出て行った。       「勝手に入ってごめんな!」       そのお友達は、私に謝って出て行った。         「…………ハァ」       何か疲れた。             窓を閉めて     カーテンを閉めて         ちゃんと閉めてってよ、と思いながら最後に二人が出て行った扉を閉めた。       私はまた、白い部屋の中で静寂に包まれた。      
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