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しくしく、と泣き真似をする桜呂…正直言って頭にくる。
「…はぁ」
面倒な奴に絡まれてしまったと思った咲羅は大きな溜息をこぼした。
そんな咲羅の肩を後ろから誰かがたたいた。
「はよっ、咲羅」
「おはよー紅ちゃん」
後ろを振り向いた咲羅は一番の友人、朝倉紅を見つけて顔を輝かせた。
「朝から独り言は怪しいよ」
くすくすと笑いながら紅は咲羅の隣に並ぶ。
咲羅は顔を赤らめてうつむいた。
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