第21話

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要達が買い物から帰ってきてから数時間。 先輩達は皆食堂にあるソファーで爆睡中。 美「朝早くから往復で何キロも歩いたんだもの。疲れたよね」 美夏先輩がズレた貴久先輩の夏掛けを直しながら微笑む。 渚「ったく。折角バレない様に仕事したのに、要がまさか寝るとはねー。 だらし無いなぁ…仁以外」 圭「えぇー…標的が要先輩から皆に変わってますよ」 み「彼氏は特別扱いか」 渚「あったり前じゃーん!」 渚先輩はそう言って、寝ている仁先輩の額にチュッとキスをした。 累「さくら先輩真似したら許しませんから」 後ろから累ちゃんがぼそりと私にそう言った。 さ「し…しないって!」 ちょっと良いなって思ったけど。 累「…なら良いですケド」 そう言いいつつも私を見る目は、また半分の目。 さ「本当にしないって」 私はあはあはと笑いながら、累ちゃんと要から離れてキッチンの方へと向かった。 鋭いなぁ…累ちゃんは。  
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