48611人が本棚に入れています
本棚に追加
/420ページ
さ「貴久先輩。お願いします」
貴「はいはーい。じゃ、要君、ケーキに火を付けるからお祈りして」
要「は?」
さ「お願い事してから火を消すと、その願いが叶うんだって」
貴久が火を付けている間に、さくらが説明する。
要「ふぅん…ま、たまには他力本願も良いか」
貴「ま、可愛くないこと……はい。要」
さ「あ!ちゃんと目は閉じて、手を組んでね」
要「はいはい」
俺はさくらから貰ったグラスを置き、手を組み目を閉じ、願い事をし始める。
すると皆がハッピーバースデーの歌を歌い始めた。
全く…
こそばゆいったらないな。
「ディア要ーっ。ハッピーバースデートゥーユー…」
要「……っ」
一気に息を吐くと、火は横になり姿を消す。
白い煙りが沢山出て、貴久が燈したろうそくの火は皆消えた。
さ「18歳!おめでとおー!!」
貴「かんぱーい!」
「「「乾杯!!」」」
さくらや貴久の掛け声と共にキンキンッと、グラスがなり響く。
最初のコメントを投稿しよう!