第22話

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さ「貴久先輩。お願いします」 貴「はいはーい。じゃ、要君、ケーキに火を付けるからお祈りして」 要「は?」 さ「お願い事してから火を消すと、その願いが叶うんだって」 貴久が火を付けている間に、さくらが説明する。 要「ふぅん…ま、たまには他力本願も良いか」 貴「ま、可愛くないこと……はい。要」 さ「あ!ちゃんと目は閉じて、手を組んでね」 要「はいはい」 俺はさくらから貰ったグラスを置き、手を組み目を閉じ、願い事をし始める。 すると皆がハッピーバースデーの歌を歌い始めた。 全く… こそばゆいったらないな。 「ディア要ーっ。ハッピーバースデートゥーユー…」 要「……っ」 一気に息を吐くと、火は横になり姿を消す。 白い煙りが沢山出て、貴久が燈したろうそくの火は皆消えた。 さ「18歳!おめでとおー!!」 貴「かんぱーい!」 「「「乾杯!!」」」 さくらや貴久の掛け声と共にキンキンッと、グラスがなり響く。  
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