第23話

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要「…」 来年の今日も、さくらの中では俺といる事が当たり前な事なのか。 すげぇ嬉しい。 さ「要?どうしたの?」 テーブルをフキンで磨いていたさくらが、手を止めて俺の目の前へやってきた。 さ「要?うわっ」 たまらず、俺はソファーに座ったままさくらを抱きしめた。 抱き着いた…が正しいな。 さくらの腹辺りに俺の顔がある。 要「フッ。“おわ”か」 さ「え?あ…きゃ!…だったね」 要「ハハッ。ほんと可愛いな」 さ「…要のツボがイマイチわかりません」 さくらはそう言って俺をベリッと剥がすと、フキンを洗いにキッチンの流しに行った。  
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