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要「さくら」
名前を呼び、さくらの頬にそっと触れると、さくらはビクッと体を強張らせた。
要「さくら。あのな、俺はさくらにこういう事を言わせたくて、誕生日を黙ってたわけじゃない」
さ「え…?」
俺はソファの背もたれに寄り掛かり、さくらを見る。
要「本当に、さくらに隣にいて欲しかっただけなんだ。プレゼントなんかいらない。そう思って黙ってた。そしたら…あんな素敵なプレゼントをくれた。俺はそれだけで嬉しいんだよ」
さ「でも」
要「サプライズパーティーは、プレゼントじゃ無かったのか?」
そう聞くと、さくらは首を横に振った。
さ「要に喜んで欲しくて…皆に協力して貰ってだけど。私なりに考えたプレゼントだよ」
要「プレゼントはもう貰ったから…だから無理するな」
俺はさくらの手を軽く握って、さくらからの2つ目のプレゼントを断った。
凄く…
本当に凄く凄く惜しいけど。
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