第23話

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いきなり、さくらが俺の手を振り払った。 要「さくら?」 さ「無理なんてしてない!」 要「え?」 さくらはまた少し頬を赤く染め、涙目になっていた。 さ「わた…私なりに、一生懸命考えたんだよ?確かに渚先輩に言われたってのもあるけど、でも私なりに悩んで、私が決めたの!要の誕生日だから…なのに」 要「さくら」 今にも泣いてしまうんじゃないかと思うさくらを、俺は抱き寄せた。 俺は馬鹿だ。 さくらが一生懸命、恥ずかしさとか全てを取り払って言ってくれた言葉を… 無理するなという一言で片付けるなんて。 要「ごめんな、さくら」 俺は謝って、さくらの頭にキスをした。  
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