2.FBI特別捜査官

5/10
前へ
/107ページ
次へ
「1番最初の命令を忠実に実行したいんです!」 「そうか。ならボンゴたちについていけ」 「ありがとうございます。それでは行ってまいります」  シェイカーは小走りでボンゴとコンガを追いかけた。  3人は空港から飛行機に乗り、サン・ライズ・アイランドへ出港した。  サン・ライズ・アイランドクロード空港まで、約12時間かかって到着した。  その時、サン・ライズ・アイランドの時計は夜中の1時を指していた。  3人は空港を出ると大きな公園まで歩き、車を探し歩いた。 「おいコンガ、あそこにあんぞ。車」 「なに言ってんだボンゴ、中で人が寝てるじゃねぇか!!」 「そんなやつ引きずり降ろせばいいじゃねぇか」 「来て早々余計な騒動起こすと、後々面倒なことになるから駄目だ!!」  ボンゴとコンガが小さな声で口喧嘩をしていると、横でずっと車に目を置いていたシェイカーが一言。 「トイレ行ったぞ、車の人」  車で寝ていた男が、トイレに行くため車を降りた。  そこをチャンスとばかりに3人は、その車に乗り込み、行くあてもなく発進させた。  運転席にコンガが座り、ボンゴは助手席、シェイカーが後部座席に座った。  普段人通りの多い通り、ウォーク・ヘブンはこの時間、人通りが激減し、辺りを見回しても7、8人が歩いている程度。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加