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その中には、パトロール中の警備員が2人で会話をしながら歩いている姿も見られた。
「コンガ?」
「どうした? ボンゴ」
「ちょっと車とめてくれ。いいこと思いついちゃった」
コンガが車を止めると、ボンゴは車を降り、警備員の後ろをそっと付け歩いた。
警備員2人の会話は途絶え、無言で前後に並んで歩きだした警備員。
それを待っていたかのように、ボンゴは動き出した。
後ろの警備員に背後から近寄り、口を押さえながら、近くの建物の裏に引きずり込んだ。
ボンゴはそいつの首をギュッとしめて気絶させると、警備服を奪って着替えた。するとボンゴは、証拠隠滅のために気絶させた警備員を丸呑みにし、大きなゲップをした。
「あれ? おーい。ジム!? どこだぁ?」
警備員の1人が、仲間のジムがいないことに気づき、呼びかける。すると建物の裏から警備服を着たボンゴが出てきた。
「おぉすまないすまない。ちょっとおしっこひってた」
「そうか。それよりお前少し太ってないか?」
「え、あ、えと……そんなことないよ。疲れでちょっとおかしくなってるんじゃない?」
「そうかなぁ……」
「そ、そんなことよりそろそろ帰ろうぜ。眠いよ」
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