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「そうだな。今日も異常なし! じゃぁ帰るか」
「うん!」
警備員ジムに扮するボンゴは、もう1人の警備員のあとを歩き、刑務所へ向かった。
刑務所が見えると、ボンゴはその警備員にも先ほどと同じことをし、体を丸呑みにすると、警備服をもってコンガとシェイカーの乗る車に戻った。
「コンガ、これを着ろ。刑務所の場所がわかったから一緒に行くぞ」
「おぉ。いいことするじゃねぇか。
それで“あの事件”についての情報を得たり、“ムリウィンド家”を探したりってわけか。
でもシェイカーの服は?」
「あ、忘れてた」
するとシェイカーは一息ついてから言った。
「どうしようもねぇな。まぁいい、俺も後で合流する。警備服は自分で手に入れるよ」
「すまないシェイカー」
3人はその日を車内で過ごした。
朝を迎えると、ボンゴとコンガはシェイカーに車を渡し、歩いて刑務所へ向かった。
刑務所の最高司令官の部屋を探し出し、警備服を着たコンガはノックをして入った。
そこには大きくて高価な椅子に座る、肌が黒くスキンヘッドでメガネをかけた最高司令官がいた。
「失礼します。少し相談がありまして……」
「どうした?」
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