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「今、連続発砲事件が話題を呼んでいますよね、それで、この事件を専門として捜査するグループを発足したいと考えているんですが」
「私もそれで悩んでいたところだ。そう言ってくれる人がいると心強いよ。
了解した。何人欲しい?」
「本当ですか!? ありがとうございます! そうですね……50人だと……多いですかね」
「わかった、50人用意しよう。それと場所だが、クラン・クロードの北側に大きな会議室がある。そこを使うといい。詳しい地図はこれだ」
「はい! わかりました。さっそくそこに向いたいと思います」
コンガは部屋を出ると、部屋の外で待っていたボンゴを連れ、用意された会議室へ向かった。
その数時間後、遅れてシェイカーが刑務所の前に車を停めた。
シェイカーは車を降りる前に着ている服を脱ぎ、その服を裏返した。
裏返した服の胸には“FBI”と記されている。その服はリバーシブル。
裏返した服を再び着ると、最高司令官の部屋を訪れた。
「失礼します。スペインから来ました。
今サン・ライズ・アイランドで奇怪な事件が起きていると聞いて……」
シェイカーは胸ポケットから黒い手帳を出し、最高司令官に開いて見せた。
そこにも“FBI”と記されている。
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