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ネットカフェに入ったリーフォンは、1番右奥の個室にあるパソコンの前に座った。
リーフォンが何も考えずにパソコンに電源を入れると、壁で仕切られている隣の個室から騒がしい声が聞こえた。
「あったぞ! ノーム!!
なになに……魚が海を泳ぐように地中を動ける……!! すげぇ! 俺もできるのかなぁ!?」
「でも小さい分すぐそこのコンビニも、遠くに感じるんじゃねぇの」
「うるせぇ! んな細けえこと気にしてたらこの先人生楽しめないぜ。さすがA型だな。いちいち……」
「なにがさすがA型だな。だ。逆に言えばそのマイペースな生き方が何かしら人生に響くんだよ! B型が!!」
「はいはい。それよりお前の龍のこともうちょい調べようぜ」
リーフォンは2人の話の内容が気になり、壁に耳をつけて聞いていた。
どうやら2人はリュウセイとノム。
リーフォンは2人の姿も気になり、隣の個室の前でノックした。
「少し聞きたいことがある。話を聞かせてくれないか?」
するとリュウセイは戸を開け、リーフォンの顔を見上げた。
リーフォンは黙ってFBI特別捜査官と書かれた手帳を見せた。それをみせるとリュウセイは個室にリーフォンを招いた。「あれ? 2人の声が聞こえたんだが……もう1人は?」
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