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するとどうだろう、見事に体が変化した。
その体はまるで“グリフォン”のようだ。
「これはすごい。グリフォンか……使えるな。
すまないが君たち、さっそく1週間後俺に力を貸してほしい。
まずは会議室でまっているボンゴを殺す。1週間あればやつとの間に信用が生まれるだろう。
そしてあと1人、コンガってやつが4大都市にいるムリウィンド家を探し歩いている。ノムが見つかる前に遠くへ逃げなければな」
そう言ってリーフォンがノムを見ると、パソコンの上に立っていたノムの姿がない。
リーフォンは体を元に戻し、リュウセイとリーフと一緒にネットカフェ中を探し歩いた。だが小さなノムは見当たらず、3人は1度個室に戻った。
すると顔面が真っ青になり、体がプルプルと震えたノムが個室の真ん中にたっていた。
「ノム!! どこいってたんだよ!?」
リュウセイが心配して声をかけると、ノムは震える声で一生懸命何かを伝えようとしている。
「た、大変だ……
俺はノームだろ? パソコンには地を自由に動けるって書いてあった……だからやってみた……出来たんだ。
楽しくて動きまくった。
でも……疲れて、地上にあがった……」
だが、ノムの言葉はそこでピタっと止まった。
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