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それを異常に思ったルーフは、やさしい声で話しかけた。
「ティロピノくん? どうしたの? 落ち着いて話してみて」
ノムは大きく唾を飲み込み、また喋り出した。
「ゴウがいた……そこにゴウがいた!
でもほかにも10人怪しいのがいた……そこに1人ボス的なやつがいて……ちょっと話を聞いたら……
ボス的なやつが言ってた。“1か月で完成する!”って……」
ノムの言葉はまた止まった。それにじれったくなったリュウセイは怒鳴った。
「なんなんだよ! 何が完成するんだよ!?」
「核爆弾だよ……でもただの核爆弾じゃねぇ。中身は、火薬なんかじゃなく……“針”だ」
「針って、まさか……」
「そうだよ。俺達がさされた針だ……しかも1億本も入れるって言ってた。
それを空中で爆発させる気なんだ!!
サン・ライズ・アイランドが……大変なことになる」
その個室には嫌な空気が約5分間続いた。
それから一番最初に口を開いたのはリーフォン。
「黙っててもしかたない。1か月か……4人じゃどうすることもできねぇ。とりあえず、リーフは心強い仲間を探してくれないか?
リュウセイはひたすらその体になれて使いこなせるようになるんだ。1週間後には俺についてきてもらう。
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