4.復讐に燃える男

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 ここぞとばかりにルーフは病室に侵入した。  その病室の中には、あの時テレビに映った患者5名がいた。  ルーフは奥から1人1人に話しかけ、一緒に戦ってくれる心強い者を探した。 「(天狗かぁ……) スイマセン……」  ルーフはまず天狗に話しかけた。  しかし天狗はルーフの姿が見えずに戸惑った。 「おっと、どこからかわしを呼ぶ声がする。どこだ! わしの力を必要と、この天狗様の力を必要とする者はぁ!」  ルーフはそれを見て、看護師が外に出るのを待った。  看護師が朝食を渡し終えると、病室を出て行った。  ルーフは看護師がいなくなるのを確認すると、体を人間の姿に戻した。すると、目の前にいた天狗は、急に現れたルーフに驚きを隠せない様子。 「おォォォ! 貴様何者じゃ! わしをどうするつもりぞよ!?」 「驚かしてごめんなさい、私もあなたたちの仲間よ。さっきの声は私、私はシルフなの。体を半透明に出来るの。 それで……突然なんだけど、私に協力してほしいんだよね。実は今ね……――」  ルーフは、今サン・ライズ・アイランドで起きていることや、リーフォンに聞いたことなどを全て説明した。だが天狗の反応は薄く、仲間にはなってくれなかった。 「わしの力を必要としているのはよぉくわかった。 イラスト⇒水麗月華様。 【ルーフ・マルシア・フェルナンデス】image=235348013.jpg
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