4.復讐に燃える男

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だがわしには帰る場所や家族がいる。すまないがわしの命は、無駄な事をしてなくす命ではない」  続いてルーフはコロボックルに事情を説明した。するとコロボックルは泣き出した。 「なんで? なんで私がこんな姿になるのよ! やっと、やっとモデルの仕事につけたっていうのに!! 私なんかに何ができるっていうのよ!? そんなことあんたたちで勝手にやってればいいでしょ!!  私なんてもう生きる意味ないのよ!!」  ルーフはそっとコロボックルから離れた。  次にルーフは、ベッドの下に隠れている獏に事情を話した。 「それで私たちはこうなったのね。それは興味深いわ。でも私にはなにもできないよ、こんな体で……逆に邪魔になるだけ……」  ルーフはしつこく頼むこともせずに、次の狛犬に事情を話した。    ……………………  狛犬は眠りから覚めない、起こしても起こしても起きない。  ルーフは諦めて、次はベッドに座る青年に話しかけた。  するとその青年は、ルーフの元彼であるリトラ・ポポチャイだった。  少し気まづい空気にはなったが、ルーフは事情を説明した。だが、リトラはテレビに目を向け、黙ったまま。  ルーフはリトラの体に疑問を抱いた。  ほかの4人がB型にたいし、リトラの体には変化がない。
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