1㎞~登校~

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しばらくバスを待っていると、 「おはよう」 ベンチに腰掛ける愁のとなりに一人の女子が座る。 「おう」 小さな声で挨拶に答える愁。 「おはようって、普通に言えばいいのに」 「オレは、亜希と違って挨拶とかどうでもいいタイプの人間なんだよ」 「変なの」 「変で悪かったですね」 ベンチの上で繰り広げられるたわいのない会話が愁も亜希も好きだった。
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