1st

3/4
前へ
/16ページ
次へ
そんな時私の心の中を一言の温かい言葉が包みこんだ。 『大丈夫?立てるかい?』 ふと顔をあげると、優しそうな男の人が手を差し出していた。 私の心の中に希望という一筋の光が差し込んでいた。 しかしこんな事にあまり慣れていない私は、素直にその手を受け入れる事は、できず弾き返してしまった。 後悔が残る。しかし彼は優しかった。 『お家はどこ?送って行きますよ』 と彼は微笑んだ。 その日は凄い雨で、彼の顔が雨に濡れ、キラキラしていた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

940人が本棚に入れています
本棚に追加