turning point

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5限が終わり、いつものようにHRも終わった。 うちの高校は3つの駅の間にあり、東京以外にも千葉や神奈川、埼玉からも通っている生徒がいるらしい。 彩花は神奈川から来ているので、私は未夏子と同じ方面の電車に乗り、3駅先の終点で降りる。 『珠美、なんか今日急いでる??用事でもあるの?』 普段、喋りながら駅ビルの雑貨屋でもフラついて時間を潰すけど、心なしかせかせかと歩く私に未夏子は違和感を感じたらしい。 『気付いちゃった?今日からバイト始めるんだよね。』 心細い私の回答に、未夏子は笑顔で 『なんだ、心配しちゃったよ!!バイトかぁ、よかった、頑張れよ!』 彩花のように、変につっこまれる事はなかったので安心した。
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