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今から10年前。
日本海沖の、地図にはない私有島
雨鯉雫(アマゴイシズク)はそこのある研究所の一室にいた。
25歳前後の若い日本人女性だ。
身長は約175センチといった所か。軽く巻き髪のパーマが当てられた茶色の髪は、胸の辺りまで伸びている。
彼女が着ているのは地味なツナギで、わりと大きな胸が締め付けられて苦しそうに見える。
また、上から羽織った白衣の胸ポケットには、ここの研究員である証のタグがついている。
『ホントにこれで大丈夫なんでしょうね』
雨鯉は確認を取るように聞く。
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