第三章~目覚め×出会い~

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午後12時00分 カツ平厨房内 『で、これからどぉするんだ?』 野太いおやっさんの声が店内に響く。 『とりあえずここで彼女の目が覚めるまで待とうと思います。彼女の意識が戻らない以上、ここから移動するのも危険ですし』 昼の12時。定食屋としては稼ぎ時なこの時間、既に店内はしんと静まり返っていた。 店の入口にはclosedの札がかけてある。 切り傷だらけの少女と外にいるマフィア風の男達、どう考えても彼女に怪我を負わせているのはマフィア風集団だ。 今はできるだけこの件に集中したいと思ったユウは、あの後おやっさんに頼んで店を閉めてもらったのだ。 ……それに ユウは顔をしかめる。 もしかしたら少女に気付いたマフィア風達が店を襲撃しにくるかもしれない。 その時に関わりのない一般のお客さん達を巻き込む訳にはいかないから、という意味も含んでの行動だった。
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