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『どういうことだぁ?ご家庭の電線切りゃぁ済む問題でもねぇんだ。他に警察だけなんて限定的な通信手段をカットできる方法なんかねぇだろ』
ユウは自分の左手を上げながら、
『神の力ですよ。どう使ったのかはわからないけど、きっとそれで回線を操ったんです』
『!』
おやっさんは黙ってユウの左手を見た。
普段からユウの力を見ていて、思った事はある。
世間の常識から全く外れた力、確かに使いようによってはそのくらいの芸当は簡単にやってのける事はできそうだ。
ユウはいつも使えない力だと言っていたがそんな事はない。
ユウは使えないんじゃなく【使わなかった】のだろう。
ユウだってその気になればいくらでも自由な事が出来るハズだ。
今回の電話の事だって、神の力で出来ることの可能性の一つとして考えておかなければすぐには思いつかないだろう。
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