一話

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「じゃあ行くか」 「はい」 2人は広い草原にやって来た。 それぞれ少し離れた所に立った。 「じゃあ光麒からいけよ」 「えっ!?私からですか?」 早く早くと促され光麒は諦めたように分かりましたと言った。 そして目を閉じる。 次の瞬間、光麒が金色の光に包まれた。 テンリは目を細めて見ている。 2・3秒たち光は静まった。 そこに立っていたのは金色に輝く麒麟だった。 緩やかな風で靡(なび)く鬣(たてがみ)が日の光でキラキラと輝いていた。
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