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モハメドは、どうしたらいいかわからないでいた。モハメドは仲間に乗客の状況を教えるべきか、だまっているべきか、それとも仲間に、やめるように説得するべきか。
そしてモハメドは説得の道を選んだ。
モハメドは、一番上の立場の、アリという男に説得に向かった。彼はどうやらコックピットにいるらしい。
すると、そこでは、パイロットが二人殺されていた。震えが止まらなかった。
「おぃ、モハメドどうした。お前はいいから、席について、乗客を見張っていろ。」とアリが言った。
しかしモハメドは、勇気をだしてアリに言った。
「こんなことやめようよ。よくないよ。乗客の人は悪くないでしょ。やめようよ」
しかし、アリはこう言った。
「お前には残酷かもしれないが、仕方ないんだ。わかってくれ。これが、我々の家族が生き延びる道なんだ。本当は誰もこんなことしたくない。でもしかたないんだ。わかってくれ。」
アリは泣いていた。
でもモハメドは、
「乗客にも家族がいるでしょ。なんで?なんで傷つけあう必要があるの?仲良くすればいいじゃない。今からでも間に合うから、辞めようよ。僕が一緒に謝ってあげるから。」
が、無理だった。
次の瞬間。
「バーン‼」
モハメドはアリに足を撃たれた。
「あ‼あ゛ー。」
モハメドは気絶した。
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