第3章 「戦争と平和の中で」

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それからどれくらい経っただろうか。 足の痛みを感じたモハメドは目を覚ました。 足は手当てされていた。 乗客の中に医者がいて、敵とはいえ勇気をだして説得したモハメドを手当てしてくれたようだ。 この時、墜落まであと10分 モハメドは乗客の一人にこう言った。 「この飛行機も他の飛行機のように、どこかにぶつかるはずです。何としてでも、防がないと。僕は、死んでもかまわない。でも、地上の人が死んでしまうのは避けないと」 すると乗客の男は涙を流して言った。 「この飛行機に乗ってしまったからには、それは運命だったんだ。仕方がないんだ。でも、この子のいうとおり、少しでも犠牲者を少なくするのが、私たちの使命かもしれない。どうせ死ぬなら、私は勇敢に戦いたい。よし、戦かおう」 モハメドの勇気は、大人達を変えていった。 残り5分。
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