第4章 「蝶々」

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働いた事もないのに、その仕事は僕にはむいていないと決めつけてしまう。 また今日も仕事が決まらずに帰ってきてしまった。 「はぁ」 ため息ばかりがでる。 そんなときだった。 先日、部屋に入ってきた蝶々が、母親が僕の部屋を明るくするために置いた造花にとまっていた。 きっとこの蝶々は、本物の花だと思いとまっているのだろう。 でもこの蝶々は先入観をもっていないから、造花にとまっているのだろう。 僕は、この蝶々よりもカッコ悪い。
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