前編

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普通なら、そんなのに近づいたりしないよな? だけど、俺は彼女に近づいて言った。 「何か食べに行かないか?」 ただの暇つぶしだった。 からかい半分の遊びだった。 危ない奴かもしれないが、そんなときは逃げればいい。 そう思っていた。 パチンコで買って金があったのも理由の一つだろう。 実はこの時は、彼女が少女であることも、分かってなかった。 女ということは辛うじて分かったけど…そのくらい、彼女は汚れていた。 いずれにしても、ナンパとかじゃなくて、ただの遊びだったんだ。 彼女は俺の誘いに、ビクビクしながらも、コクンと頷いた。
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