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階段を上がると五人ほど横一列に並んで歩いても余裕なくらい広い通路が奥へと続いていた
通路には左右にいくつかの扉があったがカイはそれらを見向きもせず、1番奥にあるひときわ大きな扉に行き着いた
ガチャ
カイがその扉手を掛けようとすると先に扉が開く
中から出て来たのはカイと同じぐらいの年齢であろうと予想のされる少年だった
若干紫色に染まった髪の色と同じ色の目をぱちくりとさせながらカイを見る
「………あっ!冷血の悪魔様………ですか?」
不安気な様子で尋ねる少年にカイは首を小さく縦に振ると、その少年は嬉しそうに笑顔を見せた
「よかった!丁度今連絡をしようとしていたところです」
その少年はカイが通れるようにと一旦通路へ出て、通路の端へと移動した
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