ただの猫

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そう、まるで人間相手に話すように猫に話していた。まわりからみたらただの変なこどもだった。   「でさ!!でさっ!!っておぃー。聞いてる!?」   聞いてるさ。解らないけど。少年みたいな人間は初めてだった。言葉は解らないが、楽しそうにしゃべる少年をみて不思議と楽しくなってきた。   こんな気持ちは初めてだった。心が暖まるような。そんな気持ちだった、   「あっといっけね。もう夕方かぁ。」   そういうと少年は立ち上がり帰路につこうとした。 やはりみんないなくなるのか。ずっとこんな暖かい気持ちになるのは無理なのか……。
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