ただの猫

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猫がいくら泣き叫んでも、わめいても、誰も見向きをしてくれなかった。そんな時に浮かぶ一つの言葉。   「ただの猫」   やはり自分は「ただの猫」なのだろうか。すて猫はしょせんすて猫なのだろうか。   だんだん人間というものが信じられなくなってくる。なにを信じればいいか解らなくなってくる。   そんなときに一人の人間が猫の前にひょっこり顔を出す。   「僕と一緒に遊ぼうよ!!」   遊ぶ??どうやって。しかも人間と??   少年との出会いはこのような形だった。少年は自分の冒険話を猫にずっと話していた。まるで友達に話すように
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