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守りたいもの
あの寝袋で寝た次の日。いつもの時間に少年はあらわれなかった。きっとつごうが合わなかったんだろうと、自分に言い聞かせた。
少しでも過去のことを考えないように嫌な予感が当たらないようにと自分に言い聞かせていた。
しかし、次の日も次の日も少年はこなかった。
また……。捨てられたのか。
考えたくなかった。少年を信じていたから。きっと自分をすてたりしないと。信じていたから。
しかし芽生えた気持ちを抑えることは出来なかった。「当たり前」が「当たり前」ではなくなってしまった。
そんな猫に何故か1台の車が…
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