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猫と少年
季節は春の終わり、夏の始まり。今日はちょっとだけ暑さを感じるような北海道だった。
少年はどこにでもいそうなただの少年。これでも主人公。
猫はこれまたどこにでもいそうなただの猫。もう一人の主人公だ。
少年は冒険が大好きだった。穴を見れば入り、知らない道を見つければ進み。知らないものをみたらつついてみる。好奇心あふれる少年だった。
少年はまだランドセルをしょっていた。歩けばガサガサと音をたてる。走ればさらに音が増す。
そんなランドセルのなかにはいつも猫はいた。名前もまだない、言わば「すて猫」。
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