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「ほら~!
早く支度しなさ~~い」
晶子(まさこ)が、二人に笑いながら声をかける。
『はぁ~い』
大きな声で 雪絵が答えた。
まだ、 ろくに話せない健一が、
横で小さなリュックを、慌ててしょっている。
『今日は三人で、ハイキングでしょ?』
雪絵が、
嬉しそうに晶子の腕を掴むと、
晶子はしゃがみ込んで、雪絵を抱きしめてやる。
すかさず、健一も二人の間に割って入った。
私の愛しい子供、
かけがえのない二人…
雪絵と健一を、強く抱きしめた。
「そう!
今日はお弁当持って、
お菓子持って、
水筒持って山登り!
雪絵、頑張って登れるぅ?
健一は、途中で抱っこ、禁止だよぉ~」
二人は大きな声で、返事をした。
「それじゃ、ハイキング出発~~~!」
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