僕が変わりに

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ある幼なじみの少女のお話。 この少女は、負けず嫌いで喧嘩ぱっやくとても女の子とは言えないくらいの変わり者だった。 少女は、負けず嫌いで、何かするにしても人を頼らない性格で、何もかも自分の中に溜め込んでしまう子だった。 だから、何かあるたびにカラダを壊し、辛い思いばかりしてきたのだ。 そんな少女は、ストレスを発散する場所が無く、その苛立ちを『喧嘩』という形によって発散したり、そうでない時は、溜め込み過ぎて、いろんな意味の理由で『うつ病』になったりしていた。 そんな少女と久々に会って、お互い大人になった姿を見て一目惚れ。いつの間にか、付き合う事に。 彼女がデートの度に、過去の話しをしてくるのだ。 いろんな理由で『うつ病』になり精神的にも辛いなど…。 だからたまに安定剤を呑むんだ。 そんな話しばかり聞いている私は、何か力になれれば。彼女の為に、と考え続けた。 答えは、難しかった。でも彼女の笑顔を毎日のように引き出せば、という思いから、会って居るとき、会って居ない時でも、彼女を誉め、彼女を癒やし続けてやろうと思った。 その時口にした言葉が、『薬なんて頼るな!その変わり、ずっと側に居て俺が変わりにお前の薬となるから』 と言ったのだ。 その時の彼女の笑顔が、僕は一生忘れられないのだ。
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