桜
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朝 誰もいない川沿いの道を 私は一人学校へ向かって 歩いていた。 今日から新学期。 春休み明けで勘が戻らず、つい家を出るのが遅くなってしまった。 ―ブワッ…― 急ぐ私の後ろから 4月にしては少し冷たい風が吹きぬける。 と、同時に 堤防に等間隔に並んだ 桜の樹から花びらがさらわれ 既に散ってしまっている花びらと共に舞い上がる。 「わぁ…」 私は立ち止まり、 その景色にしばらく見とれた。
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