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「兄貴っ!ゲームしよ!」
と涼太の小学生の弟、斗真(トウマ)が現れた。
緊迫した空気が一気に変わる。
「お前、開ける時はノックしろっていつも言ってんだろ?」
立ち上がり、斗真のおでこにデコピンを食らわす涼太。
「いってー!ごめんなさい〰」
謝る斗真の頭を掴んで私の方へ差し出す。
おでこに立派な指跡をつけて、私の前に来た斗真に
「ゲームする?」
と聞くと斗真は涙目でウンウンと頷く。
よしよし。
「お前、負けたって泣いたら止めるからな」
そう言ってゲームを始める涼太はいつもの涼太だった。
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