君の一縷 

84/86
278人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
 ただ死にたかった男が、ただ道連れを探していた。 君はただ、それに選ばれた。  中辻君はベッドの中で明け方まで、私の7年間を慰めた。  26歳になって初めて、素直になれた気がした。 今、私は個人として、中辻君という人を愛しているし、彼のプロポーズを受けてみようと思う。 今なら、それをちゃんと選択できる。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!