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後ろから冷たい男の声
余りの冷たさに背中をゾクッとさせ、ゆっくり後ろを振り返る
すると、さっきの男の隣で、寒々しい目をした男が此方に銃を向けているのが見えた
「……っ!」
実物を初めて目にし、改めて危機感を覚える
逃げなくちゃ…!
頭では必死に逃げようとしているのに、体がまるでそれを拒否しているかの様に動かない
只、小さく震えるだけ…
冷たい闇が一歩此方に近づき、口を開いた
「見つけたぞ…ティアメイ M ディューク…大人しく我々と帰ってもらおうか…」
…ティアメイ…?
誰それ…?もしかして誰かと間違えられてる…?
…ならその旨伝えないと!
「あ…あのですねっ!」
私は考え考え言葉を紡ぎ出し始めた
「私はティアメイさんとか言う人じゃありません…!蓮見芽衣と言います!・・・それは私はハーフで西洋人にも見られますが…一応国籍的に言うと日本生まれな訳で…」
「・・・・・・」
「それに…個々が何処だかも知らないし、こんな風に集団で狙われる覚えもないし…第一、今の状態だって良く分からないですし!銃を見るのも初めてで…えっとだからつまり・・・!」
私は最後の一文を怒鳴って言った
「私はティアメイさんじゃありません!!」
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