【運命~出逢いと別れ~】・出逢い編

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・出逢い~愛人(2回童貞を喪う⁉)① 旦那さん(源太郎)が、お酒を飲むといつもの口癖、 「俺の実家は、オヤジが有名人で、苦労した⁉」 から昔話、いつも始まります。 今夜は、源ちゃんのお友達ひろしさんから、聞いた「愛人」の昔話らしいです。 ひろしさんの家系は、複雑で、はじめて聞いた時は、理解不能でした。 とりあえず、今回の「愛人」に関する人間関係を整理すると、こうなるみたいです。 ひろしさんは、雪国の農家の3代目跡継ぎ長男に生まれた。 不思議な運命なのか、跡継ぎの長男が、みんな24年おきのネズミ年だった。 つまり、運命はひろしさんのおじいさんから始まっている様です。 ・おじいさん →大正生まれの鼠年 ・オヤジ →昭和11年生まれの鼠年 ・ひろしさん →昭和35年生まれの鼠年 ・長男 →昭和59年生まれの鼠年 そして、お話は、ひろしさんが中学3年生の夏休みの頃です。 お婆さんは、オヤジが小学校入学する直前で亡くなったらしいです。 あと、病院を入院・退院繰り返す母親、3歳年下の弟の5人家族と、母親が入院した時だけやってくるオヤジの愛人さん。 ひろしさんの思い出話は、こんな一言から、始まりました。 「源ちゃん、男の童貞喪うって、2つある事知ってるかい?」 「ん?ひろしさん、なに馬鹿な事言い始めるんだい(笑)」 「あはは、オレが中学の時、オヤジの愛人から、学んだ事さ。ビール🍺のツマミに聴くかい(笑)」 と、源ちゃんは、私の目の前の麒麟ラガービールの入った小さなグラスを一気飲みして、私が聴いているか確認してきた。 私は、いつもの様に、瓶ビールを持ち、源ちゃんに注いだ。 源ちゃんが、満足そうに話始めました。 あの暑い夏の日、ひろしは 愛人へ、突然質問した。 「おやじは母親を愛していないの?」 聞かれたお手伝いさんの格好したオヤジの愛人は、 「坊っちゃんも、そろそろ経験しなくちゃ(笑)、自分の道に、何が大切なのか判断できる男になってね。」 と、言うなり、いつものように、ひろしの部屋の布団を出して、敷いていった。 ただ、違うのは、敷く時間が、いつもは夜なのに、昼間だって事です。 何がなんだかわからず、ひろしの初エッチは、昇天して終わりました。image=227253147.jpg
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