この恋が終わるまで｡

忘れられない恋｡

｢妊娠―｡｣

その言葉を聞いて､足りない頭をフル回転させた｡

最後に生理が来たのって､いつだっけ？

いや､でもまだ決まった訳じゃないし…｡とにかく､確かめなきゃ｡

私は､急いでドラッグストアへと走った｡

<落ち着け…落ち着け…大丈夫｡>

心の中で､何度も何度繰り返す｡大丈夫だって｡

何が大丈夫なのか､大丈夫って呪文か何かの様に心の中で言ってた自分が､今となっては惨めに思える｡

お会計を済まして､そのまま外にあるストアのトイレに駆け込んだ｡

早く事実が知りたくて｡

どうか勘違いであります様にって気持ちと､もしかしたら…って､正直彼との関係のその先がチラついていた｡

心の一番奥にしまってた筈の､望む事の出来なかったその先が､頭の中に渦巻き始めた｡