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メールを送信してからどれくらい時間が経ったのか、いつの間にか私は寝ていた。
携帯のディスプレイが、チカチカと着信があったことを知らせていた。
慌てて携帯を開く。
彼からの着信が3件と、メールが2通。
1通は友人からで、もう1通は彼だった。
返信しようとメールを開いたと同じくらいに、携帯が鳴った。
胸の奥がざわつく。
深呼吸を一回、ボタンを押した。
震える声を抑える。
電話の向こうの彼は、いつもと変わらない声のトーンで「今から行っていい?」と、言った。
面と向かって話すのも凄く怖かったけど、彼から連絡が来たことがただ嬉しくて、それだけで安堵感に包まれた。
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