忘れられない恋。

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夜の海でお互いの他愛もないことを話したり、あてもなくただドライブしたり、暫くはそんな関係のまま時間は過ぎていった。 何度目かに、いつものように会った時、その日から友だち以上恋人未満の関係が始まって、好きだって気持ちがいっぱいすぎて、後からついてくる虚しい満たされない気持ちに、気づかないフリをしていた。 手料理何て、それまでただの一度も誰かに作った事なんてなかった私が、柄にもなく彼に「おいしい。」って、たった一言言ってもらいたくて一生懸命作ったりもした。 そうやって、何でもない時間を過ごしている中で、こうやって私と過ごしてる時間は、少しは意味のあるものになってるのかな?何て思ったりして、彼に改めて気持ちを伝えなきゃって告白をしたことがあった。 「好き。」 たった二言が、精一杯でた想い。 もっと気の利いた言葉を考えとけば良かった。言った後に凄く後悔していた。 でも、「好き。」と言う言葉以外伝えられる想いもなくて、シンプルだけどこの気持ちが今度は届く様な気がしていた。
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