1.何も無いまま…

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部屋へ戻り、溜め息をつく。 毎日バイトに精を出す割には、性の捌け口は無い。 俺はゲイだから、捌け口なんてこの田舎にはまるでない。 東京に憧れを持つのは、無論「大切な人」を作りたいから。 それが、何も無い俺の、唯一の「願い」だった。
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