7人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
小さいときよく行っていた葡萄狩り。
昔は、手を伸ばして葡萄が触れる位の位置に葡萄が実っていた。
手が届かないから、行ってもつまらない私は、彼岸花が咲く小川で、ザリガニを見つけた。沢山いて、葡萄狩りよりザリガニ狩りに夢中だった。
10年近くの年月が経ち、同じ場所へ行ってみると、葡萄の棚が凄く低くなっていた。
手で葡萄が掴める位置に実っていた。
私は、母に、
いつの間にか、葡萄の棚を低くしたんだね、この店、
と話すと、
あんたの背が高くなったのよ、
と言われた。
よく遊んだ公園。
今でも毎日、その前を通る。
小さいときは、一番高いすべり台が、足が震えるくらい怖かった。
ブランコも、遊園地のバイキング級に大きく感じていた。
今は、あんなに大きくみえたアスレチックが、とても小さく見える。
大人になると、目線がすごく変わること、なんだか寂しく思えた。
出来るなら、いつまでも子供の時の感動を忘れたくない。
そんな、話を書いていきたいと思います。
最初のコメントを投稿しよう!