~気付けば…~

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小さいときよく行っていた葡萄狩り。 昔は、手を伸ばして葡萄が触れる位の位置に葡萄が実っていた。 手が届かないから、行ってもつまらない私は、彼岸花が咲く小川で、ザリガニを見つけた。沢山いて、葡萄狩りよりザリガニ狩りに夢中だった。 10年近くの年月が経ち、同じ場所へ行ってみると、葡萄の棚が凄く低くなっていた。 手で葡萄が掴める位置に実っていた。 私は、母に、 いつの間にか、葡萄の棚を低くしたんだね、この店、 と話すと、 あんたの背が高くなったのよ、 と言われた。 よく遊んだ公園。 今でも毎日、その前を通る。 小さいときは、一番高いすべり台が、足が震えるくらい怖かった。 ブランコも、遊園地のバイキング級に大きく感じていた。 今は、あんなに大きくみえたアスレチックが、とても小さく見える。 大人になると、目線がすごく変わること、なんだか寂しく思えた。 出来るなら、いつまでも子供の時の感動を忘れたくない。 そんな、話を書いていきたいと思います。
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