プロローグ~闇の彼方へ

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プロローグ~闇の彼方へ

闇。 一色の黒に彩られ、暗くて何も見えず、聞こえず、触れるものも何もない世界。 俺はいま、闇の世界の住人。 もはや来て長くなるこの世界では、なぜか昔をよく思い出すんだ。 この世に生を受けた時のこと。初めて野球ボールを手にした時のこと。好きな子に告白した時のこと。他に……まぁ、…色々だ。 俺は今も昔を見る。 それは俺が最も忘れられない、プロ入りしてからの時代だ…。 俺の最後の6年間。闇へ近付く6年間。 聞き手もいないこの闇の中で。 今こそ語ろう。 訣別の時 そして闇の彼方へ
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