会社員 (27)

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『お前…なんなんだよ』 俺は我慢できずに、いまだにキョトンとしているこのちっこいのに聞いた しばらく見つめ合ってみたが、いくら待っても、なんの変化もない。俺が酔っているのだとしたら、もうそれはそれでいい。 この幻覚にとことん付き合ってやろうとも思う 『ボクはなんでもななない』 『じゃあ、お前は…ちっこいの、でいいか』 『ちっこいの~ののの』 あまりにも適当なこの名前を、ちっこいのは気に入ってしまったらしい また、ピョコピョコと跳ねたりコロコロ前転しながら、俺の小さなテーブルの上を自由に動き回る。 見てるこっちの目が回りそうなくらいだ。 さっき冷蔵庫から出してきて、キンキンに冷えていたはずのビールの缶には、もうたくさんの水滴がついてしまっていた。 だが、今はそれもどうでもいいことだ 『なぁ…ちっこいの。お前は一体』 『ふわわわ~』 『え?』 それは多分、ちっこいのの欠伸だったんだと思う。 『ねむむむむ~』 ほら、多分コイツは眠いって言いたいんだろ? .
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