捧げる祈りに癒しの光を

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 結局それを告げたのはバート。説明が終わると、案の定ベルと村長は驚愕の表情を見せた。次いで二人は未だ壁に寄りかかったままの隊長を見る。正確には、今は彼の手元にある大剣。鞘に収められているので分かりづらいが、刀身が鈍い白の光を発しているようだ。  タツキも二人の視線に気付き、自分の剣に目をやる。それから再度ベル達を見て、彼らが自分の剣に関心を抱いている事を悟ると、鞘からゆっくりとそれを引き抜き、よく見えるように横にしてかざしてみせた。剣そのものが意思を持つかのような輝きに、村長が目を細める。 「きみ、どこでこんなものを?」 「剣自体は市販のもんだよ。刃こぼれが酷かったら鍛冶屋行ったりして騙し騙し使ってる」 「確かに、デザインは普通のものだが――」 「多分あれだよ、オレがエルフだから。長く使ってる間になけなしの魔力でも宿ったんだろ」  そんなだからオレはどんどん魔法から遠ざかるんだ。タツキは軽く肩を竦めたが、言うほど自身を嘲ってはいないらしく、目は楽しげに笑っていた。彼は剣を鞘に戻しながら言葉を続ける。 「エルフが剣士だなんて斬新だろ? まあでも、オレはこっちのが向いてるからな」
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