辿り着いた、その先に

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 それを聞いたタツキは、ズボンのポケットに両手を突っ込み、だるそうな姿勢を取りながら確認する。 「……最後だから?」  シリウスは答えなかったが、リュウの顔で微かに笑みを浮かべる。タツキはその反応を回答と取ると、続けて言った。彼の視線が捉えていたのは、シリウスではなくもっと遠いところだった。 「アンナとラクティス。お前の後ろ」  シリウスばかりでなく、レオンやシェリーまでもがタツキの視線を追う。そこに連れ立って歩いてきたのは、ティナとバートの二人だった。バートは時折隣のティナに拳骨で頭を殴られ、へらへらと苦笑いを浮かべている。一見脱力する光景だが、シリウスにとってこの光景は、また違う意味を持つらしかった。  シリウスは一心にに二人を眺めていたが、レオンとシェリーは首を傾げながらタツキに視線を投げてきた。そういう反応が来ると思っていたタツキは、さして身構える事もせずに淡々と話し出す。 「アンナとラクティス、それぞれティナとバートの前世。ちなみに前世じゃ性別は逆で、アンナがバート、ラクティスがティナ。二人は兄妹だった。レオンとコーネリアの間に生まれた子どもたちだな」
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